2009年08月24日
熱損失係数は、建物の内部と外気の温度を1度としたときに、建物内部から外へ逃げる時間あたりの熱量を床面積で除した数値です。
現在、国が促進に力を入れている長期優良住宅の認定項目の一つでもある「省エネルギー対策等級4」のQ値における基準は1.6(w/m2k)以下となっております。
《実際この数値が生活にどう影響するか》
38坪でQ値1.6の住宅の年間暖房用灯油消費量は1,386リットル(室温20℃)、同住宅でQ値1.3の場合の年間暖房用灯油消費量は961リットル(室温20℃)と、環境負荷や生活コストの低減に直接関わってくる性能です。 ※数値はリコハウスモデルプランを元に算出。
《熱の損失を抑えた住まいの実現を目指す》
熱損失係数Q値は各部位の熱損失係数の合計で、リコハウス標準仕様(Q値=1.59)を部位別に表した場合、屋根が70m2で0.08(約5%)、外壁が137m2で0.41(約26%)、基礎が0.15(約9%)、窓類が27m2で0.53(約33%)、換気が0.42(約26%)で、この合計が1.59となります。 ※数値はリコハウスモデルプラン(38坪)を元に算出。
性能を更に高める場合は、家の中で熱の損失が大きい部分の断熱性能を上げることが効果的で、上記の中でも熱の損失度合いが大きい部分が窓と換気です。
・窓に関しては樹脂枠高断熱複層ガラス仕様をもってしても、壁の断熱性能の約1/6しかないため全体への影響は大です。計画で余分な窓を省くか、断熱性のより高い窓を取り入れることで、生活環境は変わってくるでしょう。
・換気については、24時間(三種)換気で空気と共に熱も外に排出し、外気を直接取り入れている点が大きいです。排熱を室内への給気に利用するタイプの換気システムを取り入れる等、二次的な部分で改善することは可能ですが、導入コストやランニングコストに注視したいものです。
Q値という数値だけにとらわれると、生活環境への影響が出てくるので注意が必要です。たとえば、外壁の断熱性能を上げて家のQ値を下げたとしても、窓との断熱性能の差が開き、窓付近で寒暖の差を感じてしまうことになります。家を建てる部分部分には、その後何十年にもわたる生活要素を含んでいることを充分認識しながら、努めてゆきたいと思います。
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